北海道へ旅行に行ってきた

札幌周辺を巡ってきた。とても楽しく、充実した旅行になった。

北海道は地元に比べるととても寒く、上着が手放せない。さすがと思ったけれど、北海道の人たちの服装にはばらつきがあったから、急に冷え込んできたのだろうか。

旅行中ずっと思っていたことがあって、それは日本中の色んなところに人が住んでいて、それぞれに歴史と事情があってその土地にいて、個々の人生を生きているということだ。
当たり前のことなのだけれど。
旅行中の私の目には、北海道に生まれてそこで生きていく人生はとても遠く見えた。悪いということではなくて、ただ遠い。関わることのない人の数の、なんと多いことか。茫漠とした気持ちを抱え、市街地や郊外を眺めながら移動するあの感覚は、ただ不思議だ。哀しみを内包しているけれど、実際に悲しくはない。

地元の開発された山とは違い、山肌に住宅のない広い土地。サイロの見える牧場や、煙突を備えた家。二重になった玄関。積雪用の標識。
色んな土地があって色んな人生がある。

土地土地にそれぞれの特徴や武器や退屈があって、ルーチンの中にそれぞれの文化ができていく。偉大でもあり偉大でもなんでもなくもあり。

北海道へ行ったことで、北海道に親しみを覚えている自分がいる。思い入れの土地が遠くにあるのも悪くないなと思う。