京都 五条坂陶器まつり2017へ行ってきた

陶器市にはかねがね行ってみたいと思っていたのだけど、一番近くて規模も大きそう、日程的にも楽なのでついに希望が叶った。
ネットをざっと見ても私の欲しい前情報はあまりなかったので、ここに書き残しておこうと思う。

私が行ったのは二日目の火曜日。初日は台風で中止だった?途中で取り止めしていた時間があったのか?いまいち分からないがそういう感じで心配していた。火曜日も京都駅あたりで降られて(早めに着いてぶらぶらしていた)ひやひやしたけれど、会場に着く頃には晴れてくれて一安心。

喫茶店で休憩も挟みながらゆっくりと二周して、欲しいものは買えた。今回は小鉢をいくつかと平皿の大きめのものを買うつもりでいたが、二周することで似たものが見つかってさてどちらがいいだろう?という検討もでき、先に通った時には設営中で話しかけるのをためらった作家の方とお話しすることもできた。収穫としてはとても大きかったと思う。

どんな風に包んでくれるのか分からず不安で、新聞紙や梱包材を車に用意していったが、どの作家さんもしっかり新聞紙で包んでビニールの手提げつき袋に詰めてくれた。なかには新聞紙+梱包材という方もあり、考えてみれば皆さんプロなのだから当然なのだけれど、安心した。
ただ、沢山欲しくなってしまうし手頃な値段のものも多いので笑 鞄はしっかり持てる収納力のあるものが良いと思う。私はマチがある程度あり、肩にかけながら抱えて持てるバッグにした。路面は普通に段差も多いから収納力があってもキャリーカートは絶対にダメだし、リュックは人混みの中で不安定なので前に抱えた方が良いと感じた。

そして思ったことが二つ。作家さんのブースとばかりではなく、業者のブースも多いというのが一つめ。200円とか500円とかで大量生産のお皿や湯呑みを売っていて、陶器まつりを事前に調べて持っていた印象とは違っていた。
blogやインスタ、ツイッターではおしゃれな器ばかりがクローズアップされるので、おしゃれで今っぽい雰囲気なのかなと勘違いしていたのだ。オッチャンオバチャンにご老人、屋台、かび臭いお店(通り沿いの陶器屋さんがこのときとばかりにセールをしている)。思っていたより昔っぽい場面も多い。

二つ目は、出展者の方の情報が全然ないということ。陶器まつり主催が出展者情報の載ったパンフを作ってほしい、とまでは全く思わないけれど(多分無理。公式サイトを見る限り、そういう面の企画運営力はなさそう)各出展者は品物を渡す時に何かチラシを同梱したり、看板を出してSNSアカウントを案内したりしてくれれば本当に助かる。看板を出しているところはあったけど、基本的にはどのブースも品物が並んでいる以外はアピールはなく(呼び込みはあるけど)友人に伝えるにしても目印がないのでとても分かりにくい。

話し掛けることが大前提になっているのだろうし、もしかしたらこの陶器市のカルチャーとして直接のコミュニケーションというのがあるのかもしれない。初めては戸惑うけど慣れていけば楽しみ方もチェックの仕方も分かってきてそれが良いとか。

しかし、実際、覚えていられないのだ。良かったなと思っても名前が分からず買い足せないとか、やっぱり悲しい。一見にも旅行客にも、もう少しでいいから優しくしてほしい。




追記>>
車で行ったのでそのことと、思い出したことをつらつら書いておく。
祇園の近くに停めて1,200円だった。駐車場は8~9割埋まっている印象で、会場最寄は出展者専用になっているところもあった。私が行ったのは平日昼間だったからまだ良かったのではないかと思う(台風の影響があったのかは分からない)。開催日が土日にかかっていてしかも夕方だったら、駐車場を探してぐるぐるしたのではないかと。

10分程度歩くことを前提にして行けば、駐車場は結構見つかる。会場近くに停めたいとあまり欲張らない方がいい。


思い出したこと。
・子供連れのお客さんをみてヒヤヒヤする場面がいくつかあった。親が器を見るのに夢中で、隣で子供があぶなっかしい手つきで陳列をいじっている(親は口だけといった感じで注意)など、恐くて見ていられない。
五条通沿いで入って休憩できる喫茶店は何軒か、多くはない。一番入りやすいのはサブウェイかもしれない。鴨川寄りにあったが景観条例のためか看板は控えめ。
・家に帰ってインスタなどで検索してみたが、見覚えのある器もSNS上ではかなり印象が違って見えた。アプリのフィルターや、場所・条件が違う(当日のブースをちょっと引きで撮っているか、テーブルセッティングして寄りで撮っているか)せいかもしれない。現地で自分の目で見なければ分からないことはここにもあるのかと、むしろ感心した。