DPZの松本さんの記事

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DPZを、まめにではないにせよ長いこと読んでいる。
好きなライターは何人もいて、松本さんもその一人。少し皮肉げで、ぽかーんとした俯瞰性を感じる。


DPZはライターの得意なことを伸ばす方針がある、というようなことをどこかで読んだ記憶があるんだけど(たしか林さんの言だったような)松本さんは寄稿途中から山登りにハマっていって、そっちの記事が増えていった。こういう風に、個々の好みで「サイト内に○○系の記事が増えるようになる」と変化していくのは面白い。変化させようとせずにした変化。

今回の記事は山登りではないけど歩いて渓谷へ行く内容で、結構長く、文章量もしっかりと書いてある。
なかでも、川に流された人達についてのなかなか辛辣な言及があったり、その土地へ行くにあたっての警告がしっかりと書いてあるのが良い。マイナスなこと、攻撃的なことも排除はしないというのが(これはDPZが媒体として歴史があって、経験の裏打ちによる判断ができるということの現れでもあると思う。おそらく校正段階でそれなりに修正もあるんじゃないか)。

DPZは面白い読み物サイトだと思ってはいるけど、たまに、というよりは多めの頻度でまともに心に来るものも混ざっている(ストレートに真面目っぽいのを多く集めた読み物サイトは地球のココロとか別枠用意したの、賢いなあと思う)。大人って感じで好きだ。リアルな大人。


ついこの間、小野法師丸さんの寄稿が終わったと本人のツイッターで見かけた。面白い記事が多かっただけに残念ではあるけど、13年の長きにわたってよくあれだけコンスタントに楽しいものを読ませてくれたものだと感謝をしたい。

彼に限らず、寄稿を終えていったライターは沢山いる。
始まったことはいつか終わるし、それはそれでそういうものなのだと、最近思えるようになった。